こんにちは、あやぽです。
このブログでは、シングルマザーと3兄弟の日常を書き綴っています。
おなか痛い
今日、休みたい
まさか、弟まで不登校になっちゃう?
おうちに不登校の子がいると、兄弟もそうなるんじゃないかと不安になることありませんか?
もしくは、わが家のように、すでに連鎖が始まってしまっているご家庭もあると思います。
藁をもすがる思いで、ネットを漁ってみても、目に入ってくるのは専門家のアドバイスや一般的な情報ばかり。
実際、不登校に向き合っているお母さんの心は、その言葉では簡単に表現できないほどつらいですよね。
この記事では、悩み多きお母さんの目線に立って、兄弟の不登校にどう向き合うかについて、心を込めて考えてみたいと思います。
長男 中学2年9月から2月まで
次男 中学2年6月から高校3年4月まで
三男 小学4年10月から中学1年1月まで
現在、長男と次男は大学、三男は中学校へ元気に登校しています。
兄弟の不登校に苦しむ母の心情
不登校という難題が家庭に訪れると、それを乗り越えるために多くの努力と愛情を注ぎます。
しかも兄弟で不登校ともなると、親としての課題も2倍、3倍にふくれあがりますね。
しかし、その過程で、母親自身が抱える深い悩みと戦うことになります。
ネットで不登校について検索していると、母親のせい、不登校になりやすい家庭など、心にグサっとくる文字が目に入りませんか?
わたしは、3兄弟の不登校が治った今でも、その類のページを開くのが怖いです。
子どもたちの不登校によって引き起こされる母の心の闘い、それを一緒に見てみましょう。
不登校連鎖の始まり
次男は中学2年の時、部活で壮絶ないじめにあってから不登校になりました。
当時、小学4年生だった三男の不登校連鎖は、それをきっかけに始まりました。
あのね、〇〇ちゃんが
「なんでお兄ちゃん学校行ってないの?」
って聞いてきたから
「よくわかんないけど学校がつらいんだって」
って言ったら
ほかの友達に言いふらしてコソコソ陰口ばっかり言うの。
嫌なら「やめて」って言った方がいいよ!
〇〇ちゃんのお母さん
赤ちゃん産んだばかりだから
きっと寂しいんだね。優しくしてあげよ。
そんな会話をしたことを覚えています。
三男も最初は気にしていない様子でした。
しかし、日を追うごとに陰口や噂話がひどくなり、父親がいないことまで話題に。
それから、幾度となく先生と話し合いましたが、次第にいじめへと変化していきました。
噂の情報源は次男をいじめていた主犯格の妹でした。
それでも、当時のわたしは、意地になって見ないふりをしていたのです。
不登校中の次男のこと、長男の受験のこと、仕事のこと。
これ以上どうしろっていうの…
しばらくは、嫌がる三男に毎朝付き添って学校へ行かせていました。
ある朝、学校の玄関までついて行くと
「あいつ、まだ学校来てんの?迷惑じゃね?」
「ウチ、○んだかと思ってた」
と、女の子2人がポソっと言ってダッシュで走り去りました。
その時、わたしは初めて我に返りました。
もう、頑張らなくていいよ
おうちに帰ろう
こんなにつらい思いをさせるくらいなら、しばらく休ませよう
先生もわたしも、相手が女の子だからと甘く見ていたのです。
そのまま学校を引き返し、その日から学校へ行かせるのをやめました。
母の孤独感と罪悪感
子どもたちが不登校になると、お母さんはしばしば孤独感と罪悪感に苛まれます。
何か間違ったことをしたの?
わたしに似ちゃったの?
全部わたしが悪いんだ!
- ひたすら自分を責める
- 誰かに愚痴を聞いてほしい
- 周りの同情が苦しくなる
- なかなか言葉にできない
負のループに陥っていませんか?
わたしは、職場で仲の良い同僚に打ち明けたことがあります。
よく言ってくれた!
大変だったね。
良かったら、うちの近くに引っ越してきなよ。
カツカツの生活をしていたので引っ越しは実現しませんでしたが、本当に心が救われました。
その反面、わたしにはこんなに親身になってくれる人がいるのに、子どもたちにはつらい環境しか与えてあげられなかったと、卑屈になる自分もいました。
これダメです。
潜在意識がマイナスでいっぱい。
潜在意識がマイナスだと、未来もその通りの方向に向かってしまいます。
吐き出して、現状を受け入れて、子どもと自分がどんな生活を理想としているのか具体的にイメージしましょう。
同時に、子どもたちが生まれてから、いつ、どこで、何に興味を持って、どんなことをされたら喜んでいたか、そして何が嫌いかを思い返してみるのも大切です。
これらを書き出すことによって、不登校が非日常であるという偏見をリセットできます。
母の無力感とストレス
不登校によって、無力感に襲われ、日常的なストレスに耐える日々が続いてませんか?
- 学校とのやり取り
- 世間の情報
- 家計の圧迫
- 学習の遅れ
- 外から聞こえてくる元気な子どもの声
- 問答無用でやってくる旗振り当番
ストレスの原因は多岐にわたります。
自分の本心に蓋をしてしまうとどうなるでしょう?
この状況下で自分を取り戻すことは、非常に難しいですね。
わたしは、気付いた時にはうつ病になっていました。
そうなる前に、自分に寄り添ってくれる人やものを見つけることが重要です。
自分だけで解決しようとしないでください!
頼って、甘えて、完璧を求めない。
【学校に行かない君が教えてくれたこと】
ここで、イチオシの本をご紹介!!
作者今じんこさんの実録コミックエッセイです。
3兄弟の不登校が全て治ってから読んだ本ですが、もっと早く出会っていたら、うつ病とも縁がなかった気がします。
あっという間に読めて、読書嫌いな人でも吸い込まれて泣けます。
なにより、共感性マシマシで自己肯定感があがりました。
この本は小学校での不登校のお話ですが、各章のあとに不登校の家族のアンケートやメッセージがあるので、中学、高校で不登校にお悩みのご家庭でもぜひ読んでみてください。
『こうした方がいいよ』ではなく『自分ならどうするかな』と考えさせてくれる一冊です。
心のケアへの第一歩
お母さんが心の闘いに立ち向かうための第一歩。
断言できます!!それは自分をメンテナンスすることです。
子どもたちに力を与えるためには、まず自身の心と体を守り、支える。
心のケアについて、もう少し詳しく見てみましょう。
孤独感を打破しよう
まずは、孤独感と向き合うことから始めましょう。
- 信頼できる人に心を訴える
- 感情を共有する
- 心の重荷を軽くする
身近な人に打ち明ける勇気がなければ、各自治体の相談窓口もあります。
自治体のホームページから探すより、検索エンジンで「〇〇市(区町村) 不登校支援」のように、キーワード検索した方が、より早く情報が見つかります。
不登校のケースによって、直接相談に乗ってくれる場合もあれば、さまざまな相談機関を紹介してくれる場合もあります。
そして、学校や地域によっては、トラブル回避のためにSNSでの相談を避けるようにと言われることがあります。
わたしは、忠告をフル無視して手当たり次第相談しましたが、傷を舐め合うだけだったり、課金が必要なLINEに飛ばされたり、有料商材をすすめられたり。
必ずしも不利益なことばかりではありませんが、最適な成果を得られないことの方が多かったので、SNSはおすすめしません。
この記事に辿り着いたということは、不登校の子どもにちゃんと向き合っています。
あなたはそれだけで十分頑張っていますよ。
無力感を乗り越える
無力感に立ち向かうために、情報を集め、専門家のサポートを受けることを検討しましょう。
全国に不登校に特化した親の会がたくさんあります。
転校、フリースクール、家庭学習など、実際に体験した方々の例がたくさんあり、子どもへの伝え方なども参考になります。
学校生活が原因で不登校になった場合は解決策が見つかるはずです。
時間がなくて相談会などに参加できない場合は、オンライン相談やタイプ別診断を行なっている団体もあるので検索してみてくださいね。
そして、DVや両親の不仲など、家庭環境が原因で子どもが不登校になったのだとしたら、悩んでいる暇はありません。
児童相談所や自治体の相談などに頼って、何としても環境を変えてください。
つらすぎて、それどころじゃないんだけど…
自分自身を責めないで!
ひとまず、環境のくじ引きにハズレちゃったと思ってください。
それでもつらすぎる時は、精神科、心療内科、心理カウンセラーのいずれかに駆け込みましょう。
どんな診断結果が出ても、やっぱりね♪って、笑い飛ばす心の準備をしてから行ってみてください。
わたしは、自分を客観的に診断してもらうことで、過去の実績や、ちっぽけなプライドにしがみついている自分から抜け出せました。
コミュニケーションから信頼を受け入れることで、ストレスを軽減できるかもしれません。
また、自分自身のリラックス方法を見つけて、ストレスを発散することも大切ですね。
ゆっくり睡眠をとって、忙しい日常からちょっとだけ離れましょう。
子どもたちと前向きに歩む
兄弟の不登校は、簡単に解決することは難しいかもしれません。
ですが、兄弟だからこそ、一緒に前向きに歩む決意を持つことができると思います。
大前提として、子どもにはそれぞれ人格があり、性格や得意なことが違います。
自分に尋ねてみてください。
兄弟を比較していないか、過干渉になっていないか、依存しすぎていないか。
お母さんひとりで頑張るのではなく、子ども1人ずつとのコミュニケーションを増やす目標を設定します。
毎日、少なくとも15分以上、子どもたちに対話の機会を作って、彼らの気持ちや思いをじっくり聞いてください。
家族でお互いを理解し、絆を深める良い機会になりますよ。
一歩ずつ進む
お母さんは、一歩ずつ前進しましょう。
子どもたちと、毎日のルーティンを確立します。
- 決まった時間に起きる
- ご飯を食べる時間を決める
- 勉強や遊びの時間を設ける
これにより、日常の予測可能性と安定感が生まれます。
子どもたちと一緒に、日常の小さな目標を設定し、それを達成することで、自信を取り戻すことができます。
不登校の次のステップ
子どもは不安が落ち着いて、家での生活に慣れると、次は暇を持て余すようになります。
様子をみて次のステップに進んでみましょう。
以下に、3兄弟がチャレンジしてみて良い結果に繋がった例を挙げてみました。
クラス替えや学年行事のタイミングに合わせて行動するのがポイントです。
- 学校の校門まで歩いてみる
- スクールカウンセラーと話してみる
- 放課後、宿題とプリントだけもらいに行く
- 別室でテストを受けてみる
- 給食だけ食べに行く
困難があるかもしれませんが、うまくいったことを継続して習慣化することで、徐々に改善していきます。
そして、わたしが13人の先生と関わった結果分かったことですが、上記のチャレンジの効果は先生の対応次第で大きく左右します。
先生の対応・ベストアンサーはこれでした
1. 放課後、学校の駐車場でサラッと挨拶
「ハロー!最近ゲームの調子どう?」
2. 3分ほど立ち話と宿題の説明
「また明日!」
3. …え?もう終わり?
三男は、それを半年間続けているうちに、本人もビックリするほどすんなり学校へ行けるようになりました。
不登校を特別扱いせず、じっくり向き合ってくれる先生でした。
子どもとの相性もあるので、一概に最適解とは言えませんが、ご参考までに。
そして、以下に逆効果だった先生の対応も挙げておきます。
- 朝、友達を連れて迎えに来る
- 毎日、会いに来てくれる
- 放課後、教室へ連れて行って長時間話す
- 過去に受け持った不登校児童と子どもの現状を比較させる
- いじめた生徒に謝罪させる
- 社会の厳しさを伝える
- 不登校は親不幸だと思わせる
- 久々に教室に入ると大きな拍手で迎えられた
先生が子どものためを思って、大事な時間を割いてくださっているのは本当にありがたかったです。
ですが、子どもの心との間に温度差がありすぎてプレッシャーになったのだと思います。
母親の立場からも、子どもとの向き合い方について非常に考えさせられました。
まずは子供のことを1番に考えて、学校には遠慮せず冷静に気持ちを訴えていくことをおすすめします。
不登校の子どもが求めているのは、心身ともにリラックスできる環境ということになりますね。
未来への希望を共有する
最後に、お母さんと子どもたちは、共に未来への希望を築いていくことが重要です。
子どもたちと夢や目標を語り合い、そのための計画を立てましょう。
興味を探る
子どもの興味や好みについて対話し、何が楽しいと感じるかを尋ねます。彼らが特に好きな活動やテーマを見つける手伝いをします。
ゲーム、アニメ、音楽などでOKです。一緒に情報を共有し、ライブやイベントなども実際に体験してみましょう。
ロールモデルの紹介
子どもに成功した人物や彼らの尊敬するロールモデルについて話し、その人たちのストーリーを共有します。彼らが感銘を受けたり、共感できる要素を見つけるかもしれません。
歴史上の偉人でなくて全然構いません。例えば憧れのYouTuberやゲーム配信者、ミュージシャンでも良いんです。
このようなコミュニケーションをとることによって、兄弟が孤立せず共感が生まれてきます。
そして、世界の広さを知ることで、メンタルが強くなっていきます。
ちなみに、長男はもともと孤独な人見知りタイプでしたが、中学2年のとき、ひとりで好きなバンドのライブに行ったことをきっかけに、行動力のある頼もしい兄に激変しました。
不登校の先にある、明るい未来を想像してください
不登校に苦しむお母さんの心情は深く、孤独感や無力感に苛まれることがあります。
しかし、お母さん自身の心のケアと、子どもたちとの共感的な関係を築くことで、連鎖を断ち切り、前向きな未来を築く1歩を踏み出すことができます。
自分を責めず、サポートを受け入れながら、子どもたちと共に前進しましょう。
深い悩みを抱えるお母さんへ、温かいサポートと理解が送られますように。
>> うちの子、全員不登校でした【 親ができることは?原因と対策 】
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。